Skip to content

Paradise Garage 2.0 — Whitepaper v1.52

Paradise Garageの哲学を、東京に再実装する

Whitepaper v1.52 | 2026-04-27 | CONFIDENTIAL

Larry Levan and friends at the Paradise Garage DJ booth.
Larry Levan — Paradise Garage のDJブースにて。

対外説明:投資家向けの統合P/L・月商のマスターは v1.2financial/financial_model_v1.2.md)。木金土の原価内訳・BEP感度は本書 Section III。併記するときは必ず優先順位を明示する。


Contents

  1. エグゼクティブサマリー
  2. 統合P/Lサマリー(v1.4・月次)
  3. 収益ミックス
  4. エクスポート戦略 — 4つの収益拡張モデル
  5. 10年マイルストーン
  6. 4つの絶対原則
  7. 3 Co-Founders
  8. 物件・音響仕様
  9. クラブ営業 1日あたり収支
  10. 月次クラブ売上積み上げ
  11. リスクマトリクス
  12. フェーズ計画
  13. 担当別 優先アクション
  14. 次回MTGアジェンダ
  15. 脚注・出典

I. 思想 — Executive Summary

The Legacy — 50年の沈黙を経て、東京へ

Paradise Garage closing party, 1987. Photo by Tina Paul.
Paradise Garage クロージング・パーティ(1987年9月26日)。Photo ©Tina Paul 1987.

1977年、ニューヨーク・マンハッタンの廃駐車場に、世界が一度も目にしたことのない空間が胎動を始めた。Paradise Garage。84 King Street。

【事実】 創設者のMichael BrodyとMel Cherenは、当時のクラブ文化を根本から変えるような場所をつくることを目指していた。そこに招かれたのが、DJのLarry Levanだった。Larryは1978年の公式開業から1987年のクローズまで、この場所のレジデントを務めた1。彼のプレイは「単に音楽をかける」行為をはるかに超えていた——フロアにいる一人ひとりの感情を読み、夜を通じてひとつの物語を構築した。それはまるで音楽の儀式であり、参加者たちは「あの夜のLevanのプレイで人生が変わった」と語った。音響エンジニアRichard Longが設計したサウンドシステムは当時の技術水準を大幅に超え、ダンスフロアの中央に立っていても会話ができるほどクリアな音質を保ちながら、全身を包む圧倒的な没入感を実現した。音が「圧力」ではなく「空間そのもの」として体を満たす、前例のない体験だった。この場所からGarage MusicとHouse Musicというジャンルが誕生し、高橋透・DJ NORIをはじめ世界中のDJに影響を与え、今日のダンスミュージックの源流となった。

【事実】 1987年10月のクローズ以来、世界中の無数のクラブがParadise Garageの再現を試みたが、未だ誰も成功していない。

なぜ再現できなかったのか

84 King Street exterior, the original Paradise Garage building.
84 King Street — Paradise Garage の建物外観。Photo ©Kazuo Washimi 1987.

サウンドシステムだけの問題ではなかった。1980年代後半のニューヨークを襲ったHIVクライシス、SoHo地区の地価高騰、84 King Streetの賃貸契約満了、そして「会員制クラブ」という形態への社会的逆風——複数の構造的要因が重なってあのフロアは終焉を迎えた1。その後の世界中の追随者は「機材」だけを買って「場の哲学」を移植する術を持たなかった。Paradise Garage 2.0が継承するのは、Larry Levanのプレイ哲学・Hisa Ishiokaを「仲間」として迎え入れたコミュニティ・ドアの審美眼——つまり運営に埋め込まれた思想そのものだ。これらは設計図にも仕様書にも残らない。だからこそ3人の創業者を中核に置き、3層の再発防止設計(音響:Taishi監修・運営:Heyta×Hisa×Taishi三者合議・キュレーション:Hisa A&Rによる新規PG2.0レーベル)で構造化する。


2027年。 1977年のガレージ始動から50周年という記念すべき節目に、我々はその哲学を東京・青山で再実装する。単なる懐古ではない。21世紀のテクノロジーと日本の職人的音響技術、そしてHisa Ishiokaが30年積み上げてきたハウス・キュレーションの哲学を継承し、PG2.0オリジナルレーベルから次世代の音を発信していく——あの「未完の伝説」を完結させるプロジェクト、それが Paradise Garage 2.0 である。

The Philosophy — 投資家の方へ

音楽への敬意が唯一のドレスコード」——この言葉を、クラブ文化に馴染みのない方に説明するとしたら、こう言い換えられる。

あなたが何者であるかは関係ない。どこの国から来たか、何の仕事をしているか、どんな服を着ているか——そのすべてが無意味になる場所。音楽を聴きに来たかどうか、それだけが問われる。

Paradise Garageは、人種差別が色濃く残る1970〜80年代のニューヨークにおいて、黒人・白人・ラテン系・アジア系、ゲイもストレートも、貧しい者も富める者も、フロアでは完全に対等だった。Co-FounderのHisa Ishiokaが1985年に初めてその場所に立ったとき——日本から来た若者が——Larry LevanとそのコミュニティはHisaを「仲間」として受け入れた。国籍も言語も、そこでは障壁にならなかった。

東京の既存クラブの多くは閉鎖的だ。常連コミュニティ、見た目による選別、業界内のヒエラルキー。Paradise Garage 2.0はその逆をつくる。多様なバックグラウンドを持つ人々が、音楽の前で対等に存在できる空間——外国人旅行者も、音楽初心者も、年齢も国籍も問わない。これは単なる理念ではなく、多様な来場者層がもたらす持続的な集客と、国際都市・東京の観光資源としての価値創造が事業モデルの基盤になるという、経営判断だ。

The Opportunity — なぜ今、東京か

東京は2025年の風営法改正以降、ナイトタイムエコノミーの制度整備が本格化している。港区・渋谷区をはじめ自治体が夜間文化事業への助成金を拡充し、訪日外国人の夜間消費を都市戦略の核に位置づけている。東京都のナイトタイム等観光促進助成金・J-LODライブ補助金など、複数スキームの活用で累計¥1,000〜3,000万の公的資金調達を想定する【仮説】2

しかし「世界水準の音楽体験」を提供できる施設は、東京にまだ存在しない。Funktion-OneHOLOPHONIXのspatial audioが生む没入体験は、ストリーミングサービスもライブ配信も代替できない。その場所でしか得られない体験——これが来場動機の核となり、リピート率を高め、SNSでの自然な拡散を生む競争優位の本質だ。

【事実】 2025年風営法改正により、適正な特定遊興飲食店営業許可を取得したクラブへの直接的な追加規制はない3

ビジョン
音楽を中心に循環する、文化のエコシステムを東京に。
世界が再現できなかったものを、2027年の青山から始める。

Key Financial Metrics(v1.52 — シナリオβ基本)

MetricValueNote
Initial Investment¥4億保証金¥4,500万込・7年返済月¥476万
Monthly Revenue (Stable)¥3,911万(β基本)/α都市型 ¥4,589万/γ希少性 ¥3,390万3シナリオ並列提示
Operating Margin53.0% 返済前(クラブ売上比)/返済後手残り ¥1,235万β基本
BEP¥1,525万(クラブ単体)β BEP余裕率 +52.8%
Opening Target2027年11月(プレ10月)【目標】

📊 Financial Package v1.5 — Google スプレッドシートで開く

統合P/Lサマリー — v1.52 3シナリオ + v1.4詳細

v1.52 3シナリオ並列(β基本★推奨)

3者MTG指摘「¥8,000は心理価格バリア」「集客を上げる方が現実的」を反映し、価格×集客×キャパで3パターン提示。

シナリオキャパ週末単価集客率統合月商営業利益(返済前)営業利益率返済後手残りBEP余裕率
α 都市型500¥6,000(1D込)95%¥4,589万¥2,163万56.8%¥1,687万+57%
β 基本 ★400¥7,000(1D込)90%¥3,911万¥1,712万53.0%¥1,235万+52.8%
γ 希少性300¥10,000(1D込)80%¥3,390万¥1,392万49.8%¥915万+47%

シナリオβを投資家提示の正本とする。算術検算は financial/reconcile_v1.6.py(assert通過)。

v1.4 詳細(月次内訳・参考保持)

クラブ営業(木金土12日)+ライブ営業(16日)+協賛収入の統合モデル。週末エントランス¥8,000(1D込)— v1.51でβ¥7,000へ移行(v1.52 で同方針継続)。

科目月次(円)備考
クラブ営業売上¥39,080,000木¥810K×4 + 金土¥4,480K×8
ライブ営業売上¥4,160,000平日ライブ×8日 + 週末ライブ×8日
協賛収入¥2,250,000タバコ¥2,500万+酒¥200万/年÷12
昼営業(スタジオ等)¥2,000,000【仮説・新規追加】
アップサイド¥1,500,000補助金・イベント等
月次総売上(シナリオB)¥43,122,000
人件費(+25%)−¥5,024,012クラブ+ライブ全スタッフ・市場比+25%
DJ制作費−¥6,000,000レギュラー¥50万/夜 + スペシャル¥250万×2
家賃(固定+歩合スライド)−¥5,000,000〜¥7,500,000売上15% or 固定のレンジ制
借入返済(7年均等)−¥4,761,905¥4億÷84ヶ月・固定費算入
JASRAC著作権−¥150,000固定契約想定
その他(COGS・光熱・減価償却・保険・清掃等)−¥16,147,250
月次営業利益(統合・シナリオB)¥14,507,104返済後手残り・営業利益率33.7%

v1.4 更新(2026-04-08): シナリオB基本でクラブ単体返済前営業利益¥19,269,104(44.7%)・返済後手残り¥14,507,104(33.7%)。


収益ミックス

(シナリオB基本・月商¥4,312万)

収益区分月次構成比主な内容
クラブ営業¥3,321万77%木¥3,000+金土¥8,000(1D込)+ドリンク
ライブ営業¥416万10%木金(平日)+ 土日(週末)各8日
昼営業¥200万5%スタジオ・B2B貸出【仮説】
アップサイド¥150万3%補助金・イベント等
協賛収入¥225万5%タバコ年¥2,500万+酒年¥200万
月商合計(シナリオB)¥4,312万100%

エクスポート収益(空間設計受託・配信・マーチ・XR)は上記に含まず、プラスアルファ。


エクスポート戦略 — 物理収益を超える4つのモデル

青山の箱に閉じ込めない。Paradise Garage 2.0の競争優位は空間体験だけでなく、ノウハウ・コンテンツ・コミュニティそのものにある。以下の4モデルで物理売上を補填し、Year 3以降の収益基盤を多層化する。

1. 音響空間コンサルティング(B2Bモデル)

HisaとTaishiの監修ノウハウを「PG2.0認定システム」としてパッケージ化し、ホテル・商業施設・文化施設へ外販する。音響設計の哲学(「圧ではなく場を作る」)はRichard Long以来のDNAであり、単なる機材提案ではなく、コンセプト設計から施工監修・チューニングまでを一括提供する。

参照事例モデル
Ministry of Sound(The Ministry)クラブブランドをシェアオフィス・フィットネスに拡張
田口音響研究所ブルーボトルコーヒー・新国立競技場など異業種音響コンサル

想定収益: Year 3〜 月¥100万〜 → Year 5〜 月¥300万〜 【仮説】


2. デジタルアーカイブ会員証(D2Cモデル)

Paradise Garage 2.0オリジナルのライブ録音・PG2.0レーベル限定リリース・終身入場権を主軸にしたグローバル会員証(Founding Member 50名 × ¥60万 = ¥3,000万を初期調達ラインに組み込み)。Hisa Ishiokaが A&R を務める PG2.0新規ハウスレーベル から世界先行リリースされる音源を会員特典として配信し、PG2.0が自前で持つアーカイブ資産とオリジナル音源を中心に資産化する。

※ King Street Sounds のカタログ・ライセンスは2023年締結の Armada Music / BEAT Music Fund が管理しており、PG2.0 のアセットには含めない。Hisa の30年のキュレーション哲学・国際DJネットワーク・A&R能力は PG2.0 レーベルを通じて完全新規アセットとして再構築する。

参照事例モデル
Coachella Lifetime Pass NFTライフタイムパスで約2.2億円を調達
Tomorrowland Medallion世界中のファンを繋ぐデジタルメンバーシップ

想定収益: 初年度¥500万〜、Year 3〜 ¥2,000万〜 【仮説】


3. ライブ配信輸出(メディアモデル)

Zone C: ARCHIVEの高品質配信を起点に、広告・スポンサー・投げ銭モデルで収益化。場所のキャパシティ(400名)を配信によって全世界に拡張する。現場のバイブスをそのままコンテンツにするためのプロダクション基盤は、開業初日から設計に織り込む。

参照事例モデル
HÖR Berlin配信スタジオそのものをブランド化、アパレル・広告で収益化
Boiler Roomパーティ配信のライセンス輸出モデル
Cercle観光局・ブランドとのロケーション配信

想定収益: Year 2〜 月¥100万〜(広告+スポンサー)、Year 4〜 本格化 【仮説】


4. 投資家向けロジック補足

VCが懸念する「属人性」の解決: ドアポリシーのAI記録補助ロジック化により、将来的な「コミュニティ管理ツール」としての外販可能性を示唆する。哲学の言語化・システム化自体がIPになる。

EXIT戦略の多様化: IPOだけでなく、ライフスタイルブランドや高級不動産デベロッパーへの「文化部門」としてのM&A、あるいはエクスポート収益を中心とした持続可能なPEファンド型運用も視野に入れる。3層アセット — 過去(Hisaの30年のキュレーション哲学・国際DJネットワーク) × 現場(Taishiの音響・運営監修) × 未来(PG2.0オリジナルレーベル) — を一つの場で同居させた稀少性が、複数のEXIT経路を保証する。


10年マイルストーン

TimeframeMilestoneDescription
Year 1–2青山聖域化・黒字化月商¥3,911万体制(シナリオβ)を確立。単一拠点の黒字化を完了
Year 2〜PG2.0レーベル始動Hisa A&Rの完全新規ハウスレーベルがPG2.0で生まれた音源を世界へリリース
Year 7¥4億完済・自走初期投資完済。返済枠¥476万/月が営業利益に転換
Year 10空間輸出・3層アセット展開アジア主要都市・NYCへ「過去(Hisaのキュレーション哲学) × 現場(Taishiの音響・運営) × 未来(PG2.0レーベル)」の3層を展開

II. 哲学 — 4つの絶対原則

Paradise Garage interior with logo and Keith Haring murals.
Keith Haring の壁画と Paradise Garage のシンボルが並ぶ。

RULE 01

音楽へのリスペクトが、唯一の資格

あなたが何者であるかは関係ない。音楽を聴きに来たかどうか、それだけが問われる場所。

服装・年齢・職業・人種——フロアに立つ条件はひとつだけ。音楽を心から聴きに来たかどうか。それだけがドアの基準であり、ここに集まる人間を定義する。

RULE 02

音楽が、最後まで主役であること

深夜から夜明けまで、身体で音楽と対話し続けられる環境をすべてに優先する。クオリティの高いドリンク、適正な価格設定、フロアの動線——すべては「最後の一曲まで踊っていられるか」という問いへの答えとして設計される。

RULE 03

拡散と聖域の両立 【v1.2 改定】

3ゾーン設計で、メインフロアの没入は守りつつインフルエンサー拡散を最大化する。

ゾーンエリア撮影ルール目的
Zone A: SANCTUARYメインフロア(音楽空間)撮影完全禁止音楽への没入・聖域化
Zone B: SOCIALバー・ラウンジ・エントランス撮影推奨・SNS歓迎インフルエンサー拡散・認知拡大
Zone C: OFFICIAL ARCHIVE月1回・指定イベントプロ撮影のみ公式コンテンツ生成

デザインノート: 撮影禁止の対象をSANCTUARY(メインフロア)に限定することで、音楽への集中という哲学を守りながら、SOCIALゾーンでのインフルエンサー自然拡散を最大化する。カメラを「排除」するのではなく、「場所を選ぶ」設計に転換する。

RULE 04

一つの音楽の下で、境界線は意味を失う

年齢・人種・性的指向・バックグラウンド——音楽の前ではすべての距離が縮まる。次の世代に渡せる「解放区」を、罰則ではなく文化として積み上げていく。


III. チーム — 3 Co-Founders

Larry Levan at the decks, Paradise Garage.
Larry Levan が立っていた DJブース。Hisa Ishioka が1985年にこの場所で受けた衝撃が、PG2.0 のキュレーション哲学の起点となっている。

DJ HEYTA(平野雅裕)

Co-Founder / Sound Supervisor

1985年、Paradise GarageでLarry Levanのサウンドを直接体験。帰国後いち早くガラージ/ハウスの精神を東京に根付かせ、藤原ヒロシ氏のDJとしての音楽的方向性に決定的な影響を与えた。青山「MIX」レジデント時代は水曜夜を酸欠状態にするほどの熱狂を生み出し、Toru Takahashi、NORI、EMMAらとともに東京アンダーグラウンドの礎を築く。絶頂期に突如シーンを離れたのち、2020年に復活。日本クラブカルチャー史上最重要の「ミッシングリンク」。

Hisa Ishioka(石岡久尚)

Co-Founder / Executive Producer

1985年、Paradise GarageでLarry Levanのサウンドに衝撃を受ける。 これまでにLarry Levan、Frankie Knuckles、David Morales、Masters at Workを招聘し日本クラブ黎明期を牽引。1993年、Paradise Garageのあった「King Street」を冠したKing Street Soundsを設立。Kerri Chandler、Dennis Ferrer、Louie Vegaといった才能を世界へ送り出し、ビルボードを席巻する。2002年には、Joe Claussell、 Danny Krivit、François K.を招聘しBody&Soulを日本に導く。数多くのレジェンドたちの日本招聘を主導し、日本のクラブカルチャーの礎を築く。

Taishi Hitomi(人見 太志)

Co-Founder / Managing Director

西麻布「Space Lab YELLOW」の最後の運営責任者として時代の終わりを現場で見届け、2008年グローバル・ハーツ入社。SOUND MUSEUM VISION、Contact、DJ BAR Bridge、WREPの立ち上げを担い、海外ビッグネーム招聘からDJ DARUMA & JOMMYとの「EDGE HOUSE」創出まで渋谷のカルチャーを牽引。都議会・行政との交渉も担いパンデミック下でも東京のナイトカルチャーを守り続けた。現グローバル・ハーツ取締役。


IV. 物件・音響仕様

物件スペック

項目仕様
立地東京都港区 青山エリア
面積250〜400㎡(120坪前後)
必須条件防音施工可能な構造・天井高・荷重
加点要素元々の文脈を持つ物件(PGが駐車場跡だったように)
候補目標3件リストアップ(2026年9月末)

サウンドシステム

Richard Long at the Paradise Garage stage.
Richard Long(中央)— Paradise Garage のサウンドシステムを設計したエンジニア。音を「圧力」ではなく「空間そのもの」として設計した思想を、Funktion-One + HOLOPHONIX で2026年技術へ更新する。
項目仕様
哲学Richard Longが84 King Streetに実装した音響哲学を継承し、2026年の技術で更新する。音が「圧」ではなく「場」を作る——AIリアルタイム空間オーディオによる動的解像度設計
基準ブランドFunktion-One + HOLOPHONIX spatial audio + Ray Audio(候補)
投資規模¥8,000万〜1.2億(+HOLOPHONIX ¥1,000〜1,500万)
フロア設計スプリング式跳ね床 / DJブース比率 / Immersive Listening Zone
防音初期投資の最優先・絶対妥協なし。振動隔離技術で近隣トラブルゼロを目標
エネルギー100% renewable電力契約(Pachaモデル)4。省エネアンプ採用で光熱費20%削減

V. 財務 — クラブ営業 1日あたり収支

24:00 OPEN → 5:00 CLOSE 想定。木曜:¥3,000、金・土曜:¥8,000(1ドリンク込み)。人件費は市場比+25%。

項目木曜日金・土曜日
集客数150名400名
エントランス収入¥450,000(¥3,000×150名)¥3,200,000(¥8,000×400名・1D込)
ドリンク売上(追加分)¥360,000(3杯×¥800)¥1,280,000(4杯×¥800)
1日売上合計¥810,000¥4,480,000
人件費(+25%)¥219,424¥400,580
DJ費(クラブ夜)¥0(木曜DJ不在)¥375,000
ドリンクCOGS(30%)5¥108,000¥384,000
清掃・廃棄物処理¥35,000
消耗品・雑費(売上3%)¥24,300¥134,400
変動費合計¥386,724¥1,293,980
1日粗利¥423,276(52.3%)¥3,186,020(71.1%)

月次クラブ売上積み上げ(v1.2)

項目月次備考
木曜 × 4回¥3,240,000¥810,000 × 4
金曜 × 4回¥17,920,000¥4,480,000 × 4
土曜 × 4回¥17,920,000¥4,480,000 × 4
月次クラブ売上¥39,080,000
ライブ平日(木金)× 8回¥1,440,000¥180,000/日×8
ライブ週末(土日)× 8回¥2,720,000¥340,000/日×8
月次ライブ売上¥4,160,000
協賛(タバコ)¥2,083,333年¥2,500万÷12
協賛(酒)¥166,667年¥200万÷12
月商合計(v1.4統合・シナリオB)¥43,122,000

リスクマトリクス

確率:H=高(>60%) / M=中(30-60%) / L=低(<30%)

リスク確率影響度スコア定量的影響対策
風営法許可の遅延/不許可M36開業延期1ヶ月あたり約¥682万の損失専門行政書士と連携。許可取得を施工スケジュールに逆算組込み
初期投資超過(¥4億上限突破)M3610%超過で約¥4,000万の追加調達が必要音響・防音は削らない。他費目で調整するルールを事前合意
近隣・行政トラブルによる営業停止M361ヶ月停止で¥4,312万〜¥5,219万の機会損失防音を最優先。完全禁煙+高性能排気。近隣向け文化体験招待制度
CF不足(開業前資金枯渇)M24運転資金6ヶ月分(¥2,000〜3,000万)の不足2026 Q3に資金調達フェーズ完了。段階的スケジュール厳守
会員制審査の法務リスクM24恣意性が法的問題化した場合、営業停止・訴訟リスク基準を「音楽嗜好」に限定し人種・国籍・外見を排除。弁護士監修のポリシー策定
音楽の質の低下(商業化圧力)L33ブランド毀損 → リピート率低下 → 売上20〜30%減ドア・ブッキング基準の最終権限を3者間で文書合意
エネルギーコスト高騰H13光熱費+20〜30%増→月次+¥12〜18万の追加コスト100% renewable電力契約で固定化。省エネアンプを選定基準に組込み
哲学と収益化の両立失敗L22Founders間対立 → 意思決定遅延 → ブランド失墜「哲学を守るための黒字化」という優先順位を株主間契約に明文化

VI. ロードマップ — フェーズ計画

Phase 0: キックオフ(2026年 Q2〜Q3)

  • 音響システム見積もり取得(Funktion-One Japan・HOLOPHONIX・Ray Audio / 11月末)
  • 青山エリア物件候補3件リストアップ(担当:Taishi / 9月末)
  • ドアポリシー基準の文書化(担当:Heyta・3者監修 / 9月末)
  • 東京都ナイトタイムエコノミー補助金・J-LOD 第1期申請(担当:Kato / 9月末)
  • renewable電力ベンダー選定・見積もり取得(担当:Taishi / 10月末)
  • 行政書士・弁護士の選出(風営法事前協議 + 株主間契約監修 / Q3中)

Phase 1: 調達・施工(2026年 Q4〜2027年Q2)

  • エンジェル投資家アプローチ・補助金申請第1弾
  • クラウドファンディング実施
  • 物件契約・防音施工・内装施工開始
  • 風営法許可申請(行政書士と連携・施工完了に逆算)
  • コンセプトブック(投資家向けPDF版)完成

Phase 2: 開業(2027年10月)

  • 招待制プレオープン → グランドオープン
  • Immersive Listening Zone 同時オープン
  • Spatial audio配信・アーカイブ事業スタート
  • 昼間スタジオ外販 稼働開始

Phase 3: エクスポート(2028年〜)

  • 空間設計・音響プロデュース受注開始(月100万〜)
  • マーチャンダイズ(アパレル)本格始動
  • 2029年〜:XR/空間コンピューティング体験 Phase 3

Phase 4: 完済(2034年・Year 7)

初期投資¥4億の返済完了。月¥476万の返済枠が手元キャッシュ・再投資に転換。

Phase 5: 空間輸出 — 3層アセットを世界へ(2037年〜・Year 10)

アジア主要都市への「Garage」ブランド空間輸出。NYCへの回帰。過去(Hisaの30年のキュレーション哲学・国際DJネットワーク) × 現場(Taishiの音響・運営監修) × 未来(PG2.0オリジナルレーベルが10年で築いたカタログ) の3層アセットを単一の場として展開するフランチャイズモデル。


担当別 優先アクション

担当アクション期限
Taishi青山エリア物件再試算(家賃:売上15%スライド・月¥682万前提)+候補3件リストアップ2026年9月末
Hisa音響見積もり更新(Funktion-One Japan・HOLOPHONIX・Ray Audio)+CAPEX¥4億への精査2026年11月末
Heytaドアポリシー判断基準の言語化(3者監修用ドラフト)2026年9月末
Kato昼間スタジオ外販スキーム設計+風営法申請フロー確認2026年9月末
全員会員制営業の法務スキーム確定(風営法・消防法・個人情報保護との整合)2026年10月末

次回MTGアジェンダ(未確定事項)

#確認すべき項目必要コンテキスト・データ
1ドアポリシーの判断基準(If-Then形式)Heytaが直感で「入れない」と判断した具体ケース3〜5例
2フロア・DJブース・天井高・荷重の要件VISION / Contactの実測値 + 物件内覧チェックリスト
3音響の合格ライン(上限・下限スペック)Funktion-One Japanの標準仕様書 + Hisaの主観評価基準
4防音施工費の現実的ライン(3社比較)専門防音業者3社の概算見積もり
5物件の絶対条件(音響・防音以外)3者それぞれの「これだけは譲れない」条件
61夜の人件費総額(木 / 金土別)スタッフ種別×人数×単価×時間の実態
7DJ費の現実ライン(国内 / 海外別)国内レジデント vs ゲストの相場 + 海外招聘の直近事例費用
8会員制営業の法務スキーム行政書士への事前相談アウトプット
93者の出資上限(各自)各自のコミット可能上限金額 + 出資比率・議決権の考え方
10法人形態(LLC or 株式会社)設立コスト・税務比較
11Spatial audio合格ライン(HOLOPHONIX導入可否)HOLOPHONIX Japan代理店の正式見積もり
12renewable電力ベンダー選定基準都内再エネ電力プランの料金比較
13補助金申請スケジュール確定東京都ナイトタイム補助金2026年公募要領 + J-LOD申請要件

脚注・出典

  1. Tim Lawrence, Love Saves the Day (2003); Bill Brewster & Frank Broughton, Last Night a DJ Saved My Life (1999). Paradise Garageの閉館は1987年。
  2. 港区ナイトタイムエコノミー補助金(公式ページ):助成上限200万円/件(2025年公募要領)。東京都「ナイトタイム等における観光促進助成金」は東京観光財団別スキームとして継続調査中(2026年Q2時点で最新公募要領を要確認)。
  3. 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(警察庁):改正(2025年)——無許可営業への罰則強化。特定遊興飲食店営業への直接的な追加規制は現時点で確認されていない。詳細は所轄警察署との事前協議が必要。
  4. Pacha Group, Sustainability Report 2025(2025年7月より100%再生可能エネルギーへの移行完了、single-use plastic廃止宣言)。
  5. ドリンクCOGS 30%:日本のナイトクラブ業界における飲食原価の一般的範囲(25〜35%)の中央値。
  6. JASRAC「包括許諾契約(ダンス系演奏利用)」:入場料収入の2.5%または全収入の1.15%を上限とする包括契約が利用可能(2025年JASRAC料率表より)。
  7. 青山エリア家賃:シナリオB統合P/Lではクラブ売上の15%スライドを想定。南青山・北青山の事務所・店舗物件坪単価は¥3.5万〜¥5万前後(2025年不動産市況)。

本書中の【事実】は上記または公的資料に基づく。【仮説】は論理的根拠のある推定値。【目標】はチーム計画値。数値は最新情報で随時更新する。


Keith Haring 'Roof Terrace is Open' mural at Paradise Garage.
Keith Haring 「Roof Terrace is Open」壁画 — Paradise Garage を彩った視覚的アイデンティティ。

Paradise Garage 2.0 — Whitepaper v1.52 | CONFIDENTIAL | 2026-04-27 | 資金調達戦略 現実化リバイス

VersionDateChanges
v1.22026-04-07Taishi MTG確認値反映:エントランス¥8,000・人件費25%増・JASRAC月¥15万固定・家賃売上15%・7年返済シミュレーション
v1.42026-04-083シナリオ比較(A/B/C)・タバコ協賛年¥2,500万・昼営業¥200万新規追加・シナリオB営業利益44.7%・返済後手残り33.7%
v1.52026-04-08Markdown化・GitBook対応・RaveDAO構造を参考に目次再編
v1.512026-04-26Hisaレビュー全面反映:(1) PG終焉構造的崩壊の説明追加(HIVクライシス・地価高騰・契約満了・会員制逆風)/ (2) RULE 01に「あなたが何者であるか…」追記 / (3) クラブ料金 ¥8,000 → β基本¥7,000 + 3シナリオ並列(α/β/γ) / (4) クラファン¥1.2億撤廃 → 6ライン分散調達 / (5) D2C会員証は PG2.0 オリジナル音源主軸(KSS は Armada管理のため非アセット) / (6) Hisa バイオを A&R / PG2.0 新規ハウスレーベル ローンチへ / (7) HEYTA バイオに国際DJネットワーク (Morales/Vega/Tenaglia/François K) 追記 / (8) DJ歴史記述: Larry Levan, Frankie Knuckles, David Morales, Masters at Work, Body & Soul を日本に紹介 / (9) Year 10 = 3層アセット展開へ刷新 / (10) PG2.0 = 2027年11月グランドオープン統一
v1.522026-04-27資金調達戦略 現実化リバイス+Founder紹介トーン調整:(1) HEYTA / Hisa バイオを淡々ベースに再執筆(誇張表現削除・経歴は事実ベース)/ (2) Hisa役職を Co-Founder / Executive Producer にシンプル化 / (3) HEYTA役職を Co-Founder / Sound Supervisor にシンプル化 / (4) Larry Levan ブースキャプションから「機材ではなく音楽との対話」削除 / (5) Keith Haring 内観キャプション短縮 / (6) Mel Cheren & Michael Brody 図版削除 / (7) Ernie Barnes Visual Direction セクション削除(fn8 含む)/ (8) 資金調達 5ライン → 7ライン分散 / (9) エンジェル¥2.3億単線 → ¥1.6億 coalition+戦略出資¥4,000万 に分散(dealbreaker リスク排除)/ (10) BEAT Music Fund / Armada 戦略出資¥4,000万 を新規ライン化 / (11) メガバンク文化インフラ融資¥3,000万 を新規ライン化 / (12) Founder IP・労務「みなし自己資本」¥2,000万 を計上し JFC審査要件を満たす形に / (13) 調達ロードマップを2026 Q2 → 2027 Q3 で時系列化

Whitepaper v1.55 / Paradise Garage 50 / Tribute Movement / First Pitch v6.9 — CONFIDENTIAL — 無断転載禁止